涼×蘭
外見からは想像できない程に部屋に色がない。

ほとんど黒に近いダークブラウンを基調にしており、差し色にワインレッドが使われている。

「意外と片付いてんだな」

「まぁね」

「もっと汚いかと思った」

「凡人じゃねぇんだから」

「に゙っ……」

たしかに片付けられないけど……どこにしまったか忘れるけど!

「……あれ? 涼は?」

「あれ?! 居ねぇ!?」

「嘘っ?! 階段上がってたよな?!」

「探さなきゃ!」

「マジかよ……涼って人の家で迷子になるやつか……?」

「りょーうーっ!」

「なんだよ……」

信じられない、という顔をした一輝と玲の傍らに焦って涼の名前を叫ぶ蘭。

そこに呆れ顔の涼が入ってきた。
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