涼×蘭
蘭の顔が近い。
まぁ……身長差があるのでそこまで近くはないが……。

蘭の顔の近付ける極限まで近付いて。

「……キス、されるかと思った?」

「に"っ……!」

思った通りの反応に少しだけ笑ってしまう。

「しないよ。こんなとこで」

人が居すぎるし。電車の中でなんて……。

「ぅに"ー……」

「……してほしかった?」

蘭は精一杯首を横に振る。
ここまで拒否られるとちょっと落ち込む……。

「な……何で移動させたの?」

「蘭が痴漢にあったら大変でしょ?」

周りはおっさんばっかだし。
蘭がいつ痴漢にあってもおかしくない。
< 388 / 766 >

この作品をシェア

pagetop