涼×蘭
「ちょっと待っててくださいね」

「うん」

涼をベッドに座らせ、色々と探しに行く。なんだ……ナイトテーブルの中に入れてあるじゃん……。

叔父さんが置いていったのだろうか……?

「……はぁ」

なんて人だ……。

「鷹……?」

「はい?」

「どうした?」

「なんでもありません」

そう言って涼の隣に座る。

もう一度確認を取る。

「……本当に大丈夫ですか?」

「何が?」

「本当に教えてよろしいんですか?」

やっぱりゆっくりでも良いような気がする……そんなに早くすることも無いだろうし……。

教えてやると言ったのは自分だけど、いざとなると涼が可哀想になってくる……。
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