涼×蘭
「良いよ?」

「そうですか」

そう言いながら、涼のカッターシャツのボタンに手をかけ一つずつ外していく。

「鷹……?!」

涼はいきなりすぎてびっくりしたんだろう。

「濡れなきゃ意味無いでしょう?」

ボタンを全部外し終ると涼の上半身を隠すものが無い。そこに問題は無い。見慣れてるし。

でも……。

「……っ」

「本当に大丈夫なんですか?」

涼がカタカタと震えだす。

「ごめ……っ」

叔父さんとの事でも思い出したんだろうか……。

「辞めましょう」

なにも無理に教わる事は無い。知らない間にできる日が来るかもしれないし……ちょっとずつで良い。

そう思いながらボタンを掛け直す

「大丈夫……」

その手を涼に止められた。

「大丈夫そうじゃないですよ?」

「大丈夫だから……」

「……」
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