涼×蘭
「ねぇーあーそーぼー!!」

「他の奴と遊べば?」

こんなガキと遊んでも楽しくない。

「いやーあー! たかさんとあそぶのー!!」

「我儘言うな。俺は仕事が残ってるんだ」

このガキのスケジュール調整やら片付けやら……ガキのくせにこのびっしりと入ったスケジュール……嫌になる。

「やーぁー!」

「うるさい。耳障りだ」

遊びに誘う。
まだまだ六歳のガキなんだ遊びたい気持ちは分かるが……俺はガキと遊んでいる暇は無い。

「ふぇ……」

出た。子どもの特技……泣き喚くこと。

「やーだぁー! たかさんあそぶのぉー!!」

「泣けば遊べると思うな。お前と遊ぶ気なんてこれっぽっちも無いんだ」

だいたい俺がガキに付くこと自体可笑しいんだ。
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