涼×蘭
泣き出すガキを見て俺も座り込んでしまう。

俺も遊びたい……ガキより年上だからといってもまだ九歳なんだ……。

遊びたいんだ、遊ばせてほしかった……。

「……たかさん いたいいたい?」

気付けばガキに頭を撫でられている。

「……触るなっ!!」

ガキの手をはねのける。

ガキなんか大っきらいだ。泣けば自分の思い通りになると思っている。
それに、それに……。

「お前みたいなガキ……嫌いだ! お前の父様に言って付き人なんて今すぐ辞めてやる!!」

二年も我慢したんだ……付き人なんて、自由を奪われるだけ。
今すぐ辞めてやる。
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