涼×蘭
泣き出して何分ぐらいたったのだろう……気付くと隣に知らない人が居た。

「……泣いてんの?」

「泣いてねぇ!」

ガキと一緒にするな。

「ふーん……ていうかあんたどこの子? 迷ったの? 親のとこまで送ってあげよっか?」

「結構だ」

「一人で行けるの?」

「行ける!」

「あっそ」

なんとなく、からかわれたくなかったから強がって、一人で行けると嘘をついた。

「あれ? どこ行くの?」

「人の勝手だろ……」

とりあえずこの人から離れよう……。
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