涼×蘭
どこに行けば良いのか分からなくて、適当に歩く。

本当は襖を開けてガキの父様の居る部屋かどうか確かめたいんだが……。

後ろからついてくる人が居るんだ。

「ねー、同じところ回ってるよー?」

「……わざとだ」

わざとじゃないけど……本当にここがどこだか分かってないけど……。

「あ、分かった!」

「は……?」

いきなり大声を出した。
何事だ……?

「君、涼様の付き人の鷹でしょ?」

「……」

何で……?

「そうだよー。見たことある顔だと思ったよー」

「だったら何だ?」

「いやー? 何でこんなとこ居んの? 涼様のお側に居なくて良いの?」

「あんなガキ……」

側に居る意味が無い……。
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