涼×蘭
「ここか?!」

スパーンッ! って音がしそうなくらい勢いよく開ける。中に居る方々には失礼極まりない行為だが、鷹さんから初日なら何をしても許されるといわれたから大丈夫だ。……よな?

「何……? あれ? 玲?!」

「み……見付けたぁ……」

やっと涼の部屋に辿り着いた……ここまで来るのにどれほどの時間がかかったか……!

「今日からだっけ?」

少しだけうーん……? と考えながら涼が言った。

「そうだよ。夏休みからだし」

「おー。じゃぁ先輩も居るのか」

「さっき猫と戯れてたよ? 涼って猫飼ってたんだ」

「猫……? 飼ってないけど……?」

蘭という名の猫ならこの前遊びに来たけど。

「え? そうなの?」

「うん。池に鯉なら居るけど?」
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