涼×蘭
また始まった。明らか鷹さん手抜いてんじゃん……気付けよ、馬鹿涼。

「あの、先輩って誕生日いつなんですか……?」

「知って何になる?」

誕生日なんか知ってどうするんだ。

「いや、知りたいなぁ……って」

少し俯き加減で顔を少し赤くさせて聞いてくる。可哀相に……誰かに聞いてこいと言われたのか?

「10月」

「え?」

「10月6日が誕生日……だ」

「10月6日……まだまだ先ですね」

「……あぁ」

2学期が始まって1ヶ月ちょいが経ったら俺の誕生日。どうせなら休みが良かった。

「水ノ宮……は?」

「はい?」

「……誕生日」

いつなんだ?
この際だから聞いておいてやる。

「6月ですよ。6月23日」

「……」

もう終わってるじゃん……。
< 437 / 766 >

この作品をシェア

pagetop