涼×蘭
「に゙ゃー! ユウ、それはダメーっ!!」

大翔と鷹が居ない今、ユウと蘭は部屋を走り回っている。大翔と鷹は二人でどこかに行ってしまったのだ。

「……凡人何してんの?」

「え?!」

「やっぱ蘭って人間じゃないよなぁ……」

「人間だもん!!」

一応、産まれてから今までの十五年間は人間として生きてきたもん!

「なんかユウと一緒に遊んでるみたいだよ?」

ていうか遊ばれてるんだよね。

「に゙ぐぁーっ!? ユウーっ!! ストーップ!!」

「涼の部屋が広くて良かったなー? 凡人ー」

「ついでに身長が低くて良かったなー」

あちこち走り回るユウに着いていくには涼のように身長が高くては難しい。机の下とか素早く入れないからね。

「ふぎあーっ! どさくさにまぎれてバカにしたでしょ!?」

「してないよー? ねぇ?」

「な。褒めてるんだよな?」

「なー」
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