涼×蘭
「まさか、自分のです」

「いつの卒業生ですか?」

鷹さんも城華だったのか……。

「去年です」

「去年?!」

「えぇ……あったあった」

はい。と白いものを渡される。

「これは……?」

「見ての通りです」

「手袋……?」

「手袋です」

「?」

どういうことだ……?

「スーツだけでは傷を隠せないでしょう?」

「……」

「気付いたのが俺と玲だけで良かったですね」

「……どうしてですか?」

「蘭が見つけたら根掘り葉掘り聞くでしょうから」

「……」

そうなのか……。
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