涼×蘭
「で? 凡人は早生まれ?」

「違うよ。十二月二十一日生まれだもん」

「わりと早生まれに近いんだな」

「クリスマスが近いんですね」

「そのせいでプレゼント一緒にされちゃうんですよ!?」

お前はそっちが嫌なのか。

「俺、蘭は夏生まれだと思ってた……」

テンションの高さが……テンション高いと夏生まれってかんじする。

「俺は早生まれだと思ってたよ」

「十二月二十一日ですー。涼達の誕生日はー?」

「俺、六月二十三日」

と、玲が、

「俺、二月二十九日ー」

と、涼が言った。

「二月二十九日?! 四年に一回しかこないじゃん!!」

はぁっ!? 蘭がちゃんと計算できてる!!

「うん。だから俺、まだ三歳なんだわ」

こんなにでかい三歳児は可愛くない……!
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