涼×蘭
「もう行くの?」

凡人は制服に、涼は私服に着替えた。たしかにあの二人の格好じゃ浮くけどな。

「うん! 間に合わないし……」

「え? こっからあそこまで三十分もかかんないで行けるけど……?」

ただ今の時間、五時ちょい過ぎ。うん、五時三十分過ぎには着く時間ではあるが?

「着替えるのに時間かかるの!!」

「あー……そうなんだ」

「ということで! お邪魔しましたぁ!!」

「はい。またいらして下さって結構ですよ?」

「はい!! じゃ、涼行こう!」

「お、おうっ!? うわっ! いってきますぅぅゥゥゥ!!」

凡人って以外と力あるよなー……。

「いってらっしゃいませ」

鷹さんの付き人独特のお辞儀はいつも丁寧。でも、どこか反抗的な気がする……なーんてね。
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