涼×蘭
「あのね」
涼の耳元で、でも数メートル離れた蘭にも聞こえるような声で玲は言う。
「付き合って」
「……え?」
「聞こえなかった? 付き合って?」
「え? いや……え? あー……うん。良いよ?」
「さんきゅっ!」
「……っ!」
蘭は自分の置かれた状況に耐えきれず後ろを向き、走り出した。
その後ろで玲が、買い物に、ね。と言い直した事も聞かずに……。
涼の耳元で、でも数メートル離れた蘭にも聞こえるような声で玲は言う。
「付き合って」
「……え?」
「聞こえなかった? 付き合って?」
「え? いや……え? あー……うん。良いよ?」
「さんきゅっ!」
「……っ!」
蘭は自分の置かれた状況に耐えきれず後ろを向き、走り出した。
その後ろで玲が、買い物に、ね。と言い直した事も聞かずに……。