涼×蘭
「できたー!」

「え……偉いねぇ……」

外見はガキでも頭脳は元の涼のままだったらしい……すぐに数学のテキストの半分を終わらせてしまった。

「わぁー!」

「……って」

わーって言ったのは涼、……って、って舌打ちしそうな勢いで言ったのは鷹。
涼が胡坐をかいていた鷹の膝の上に座ったのだ。
思いっきり。

「たかさん! もうあそべるよね?! そこのちっちゃいのもあそべるよね!」

「そんなに遊びたいんですか?」

「うん! おれ ちゃんと しゅくだいやったもん!!」

「ちょっと待って! 涼! 俺ちっちゃいのじゃないから!! 今の涼より確実にデカイから!」

「でも たかさんよりも、でっかいのよりも、ちっちゃいよ……?」

「に゙ーッ?!」

「剣ヶ峰あきらめろ」

子供の基準なんてそんなもんだ。
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