涼×蘭
「おにわ、いこうよ! おにごっことか、しよ!!」

涼が大きな瞳をキラキラと輝かせながら鷹達に言う。この目が将来切れ長になるんだよな……不思議、不思議。

「かくれんぼもしようよー」←蘭

「さすが凡人……ガキと同じレベルの会話……」

しかも四歳児と……。

「将来保育士にでもなったらいかがです?」

「いや……剣ヶ峰は一緒に遊びだしちゃう駄目先生だな」

その前に他の先生から園児と間違われちゃうかも。

「に゙ぎゃー! 俺、ちゃんと先生できるもん!!」

「どーかなぁー……」

「凡人じゃなぁ……」

「嗚呼……よくよく考えたら無理ですね。頭脳はザルですし、思考回路はすでに退化しているようですしね」

自分で、保育士になったらいかがか? とは言ったものの、本当に保育士になっても蘭が保育士として働けないと気付いた。

「に゙……俺先生になれるよね?! ね?」

「むり」

「に゙ぐぁッ?!」

こんな涼にまで無理って言われるなんて……。

どんだけ無理だと思われてんだ。
< 506 / 766 >

この作品をシェア

pagetop