涼×蘭
鬼ごっことかくれんぼを続けて行い、夏の暑さも重なって汗をダラダラかいた四人は口々に海に行きたいだのプールに入りたいだの叫んだ。

「お疲れ様です」

五人分の氷入りの麦茶と、うちわを持った鷹が皆に言った。

「うっわ、一人だけ涼しい顔しやがっぐ？！」

「皆さん、暑そうですねぇ」

一輝の一言にイラッときた鷹は縁側に転がる一輝の腹をニッコリと笑いながらおもいっきり踏みつけた。

涼たちが走り回っているのをただ傍観していただけの鷹は汗を全くかいていないのだ。

「鷹さん、スーツなんて着てて暑くないんですか？」

ネクタイ無いし、ボタンも二個開いてるけどジャケットは着てるし。

「暑いですよ？」

上手く麦茶を飲めない涼のために鷹が飲ませながら玲の問い掛けに答えた。

「じゃぁなんでスーツ着てるんですか？！」

「趣味ですかね？」

大変結構な趣味をお持ちで……。
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