涼×蘭
「んー……?」

涼は何が珍しいのか茶碗と生徒の顔を交互に見ている。

「今、いくつ?」

と生徒が聞けば。

「よっつ!!」

と言ってそのまま母様のもとへ行く涼。

「やる!!」

「涼にはちょっと早いかなぁ……」

今の年齢が四歳と言うのならあの苦いお抹茶を飲ませるのは……。

「じゃぁなんか おてつだいするー!!」

「できるかなぁ……?」

「とうさまもいっしょに おてつだいするって!」

「え?」

「お父さんも……?」

「うん! ねー?」

「いや、パパは茶道できな」

い、と言おうとした時に涼からの上目遣い攻撃。

「とうさま やらないの……?」

「! やるよ!!」

こうして美形とショタが急遽講義に参加することになり、生徒達が騒めいたのは言うまでもない話だ。
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