涼×蘭
「ふぁ……」

父様に連れていかれて戻ってきた涼は小さくあくびした。

「涼、眠いんですか?」

「ねむくにゃいもん……」

いや、眠そうだけど?

「お昼寝させますか……」

「ですね」

「涼、お昼寝しましょう?」

「やーぁーまだあそぶー!」

「眠いんでしょう?」

「ねむくないもん……」

「じゃ、お昼寝してから遊ぼうな?」

「ほんとにあそんでくれる……?」

「遊んであげるよ。涼がちゃんとお昼寝するならね」

「ぅー……じゃぁちっちゃいのもいっしょにねるの!」

「え? 俺?!」

「じゃなきゃ、ねないぃぃ!!」

「はぁ? 我儘言うな、屑」

何時迄も寝ないと言い続ける涼にとうとう痺れを切らした鷹がキレた。……子供相手に。

「わがままじゃないもん……」

「良いよ。一緒に寝てあげても」

「ほんと!?」

「涼がちゃんとお昼寝するなら、一緒に寝てあげる」

なんか蘭が大人っぽーい!

「じゃぁ、おひるねする!」
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