涼×蘭
「お待たせしましたぁ! 薫です」

輝く笑顔でお客さんに挨拶する。この人初めて見る顔だなぁ……なんて思いながら。

「隣、良いですか?」

二十分も話すのに立ち続けはキツい、というかこっちのほうがお客さんも喜ぶし、っつーことで隣に座る。

でもどうせなら涼の隣に座っt(

「飲み物どうしますか?」

敬語緩いなぁ。

「え? 飲まない……?」

「飲まないのぉ……?」

先ほどまでの輝く笑顔がしょんぼりしてくる。

なぜって、蘭はコーヒーや紅茶を入れるのが大好きで、お客さんが飲み物を頼んでくれないとそれができないわけで……。
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