涼×蘭
「……で、今に至る」

「なるほどね。良いじゃん? 可愛くて」

「にぁーっ! 可愛くても良いこと無いもん!!」

「まぁまぁ。あと三十分くらいで花火始まりますよ?」

「蘭、行こ」

「でも……こんな格好……!」

何の嫌がらせですか、鷹さん。

「大丈夫大丈夫。似合ってるからさ」

「ふに゙っ!?」

「……お熱いこと」

何の躊躇いもなく涼の口から似合ってるという言葉が出てきた。

ちょっと……いや、かなり恥ずかしい……。今着ているこの浴衣よりも恥ずかしい……!

「さ、二人ともいちゃついてないでいってらっしゃい。あ、変質者には気を付けてくださいね」

「はーい」
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