涼×蘭
「良かったぁ……」

これで鷹や父様の母校に進学できる。

「涼ー! かーずーきー!!」

上の方から声が聞こえる。

え……!?

「はぁ?!」

上から!? しかも……。

「……十点」

爽やかに歯がキラ「ちょっと待て! 鷹?! 何で……」

今となっては懐かしい制服姿の鷹が、上から爽やかに落ちてきた。

「受かった? まぁ、落ちることなんて無いだろうけど」

「受かった? じゃねぇだろ! 二階から飛び降りてくるなんて馬鹿じゃないのか?!」

城華の在校生が上から(しかも三年生が)降ってきたもんだから周りの受験生の注目の的だ。

しかもでかいし……。

「馬鹿とは失礼な。階段使うの面倒じゃん」

「死んだらどうすんだよ……」

「こんくらいじゃ死なねぇよ。二階から飛び下りて失敗したこと一度も無し。なー? 楓ー悠斗ー」

鷹がそのまま二階に向かって話掛ける。

「なー!」

「おう」

二階からひょっこり顔を出しているのが楓と悠斗。
城華の三大破壊神だ。
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