涼×蘭
「で? 二人とも受かったの?」

「受かったよ」

「俺も」

「お。偉いな」

鷹がわしゃわしゃと二人の頭を乱暴に撫でる。

「うわっ?! 止めろって!」

「子供じゃねーんだから!!」

「ははっ」

そういえばそうだったと思い、ぱっ、と手を離す。

あまりにも雑に撫でたので二人の髪がぐっしゃぐしゃになってしまった。ま、いっか。

「朱牡丹!? お前何してんだ! あ゙ぁぁあっ!? 獅童に池崎まで!? サボるな! 早く教室戻れー!!」

「うわっ、やべっ!」

「え?」

「指導の木田村!! 涼に一輝、合格おめでとう。じゃ!」

そのままダッシュで木田村のもとに向かい、同じくダッシュで向かってくる木田村を軽やかに交わし、校舎に入る。

「お見事……」

「喧嘩の根性だな」
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