涼×蘭

そんな貴方が大好きです。

「あれ? おかえりなさい?」

携帯に蘭の家に泊まるとメールが入ってたのに、涼と蘭が帰ってくるなんて、一体どういうことだ。

「ただいま」

「こ……こんばんは……」

「蘭の家に泊まるんじゃなかったんですか?」

「蘭の家が暑すぎて帰ってきた」

「……おやおや」

なんか蘭めちゃくちゃ疲れてるし。でもそんなに疲れて帰られても何も用意していないんだが……?

それに格好なんか作務衣だ。

「ふに゙ぁー……お腹減ったぁ!!」

「はい!? そんな事急に言われても蘭に与える餌なんて何も準備していませんよ?」

本当に何も用意していないんだ。いざとなったら手抜きだ。

「だって何も食べてないんですもん!!」

「だっても糞もありません」

「カップラーメンでも良いですからぁ! ていうかコンビニに買いに行こうよー!!」

どんだけお腹減ってんだ。

「カップラーメン? 何それ」

「え? 涼、知らないの!?」

「知らない」
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