涼×蘭
「ふに゙……」

「あ、来た!」

「かぐやは飛び付かない! また逃げちゃうでしょ!」

もはや猫扱いの蘭。
かぐやに対面してからあまり日本語を話していない気が……。

「その子、男の子なんですよね?」

「あ、はい。髪も長いし、小袿(コウチキ)着てるしで全然説得力無いですけど男です」

「だってよ?」

「女にしか見えないもん……」

「だーっ! 男だっつーの!」

「見えないもん!」

「おーとーこーなーのー!!」

「見えない!!」

「むぅ……そんなこというんだったらあんたも男に見えない!」

「まぁまぁ……『百聞は一見にしかず』って言うでしょ? こうしちゃえば問題解決」

バサッという音と共にかぐやの上半身が丸見えに……。

「へ……?」

「に゙っ!?」

「うわぁ……大胆……」
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