涼×蘭
「……涼って俺以外に、彼女も居るの……?」

「え? 居るわけないじゃん。輝じゃないんだし……」

あんな誰かしら女がひっついてる状態じゃないし……。

「でもあの女子がぁ……」

名前で呼んだれ。名前で。

「えぇ……?」

「涼の彼女ーっ! って言ってたぁ」

「……」

お前だお前……水無月(雛)に女と間違われてるんだよ……。

「本当にいない……?」

「いないよ」

いたら大問題だ。

「うに゙ー」

「なんなら今ここで、愛を誓ってやんよ」

蘭が安心するように頭をぐしゃぐしゃと撫でる。

「ふに゙ゃ……」
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