涼×蘭
「非常階段は右手奥と左手奥にございます。夕食、朝食につきましては部屋の方までお持ち致します」

「え?! 部屋まで持ってくるの!?」

「えぇ」

「何で? 何で!?」

「高校生が八人も居たらうるさくて食事ができない、と苦情がくるでしょう?」

主に蘭宛てに。

「うぬ゙ぅ…」

「部屋割りは?」

「……雛と龍ケ崎、玲と先輩、涼と剣ヶ峰、阪奈と俺」

「……なんで僕が原と一緒なの?」

「それは後ほど……」

「何で……」

「何でも、です」

「はぁ?」

「それはさておき」

「あ?」

「ここはどこでしょう?」

一輝……いつものキラキラスマイルが虚しく見えるよ……。
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