涼×蘭
「原! 突っ込みたいことは山ほどある! だけどまずはどうして水無月と一緒の部屋にしなかったの?!」

「だって……雛が可愛すぎんだもん」

ベッドの上で体育座りをした一輝がポソリと呟く。

「あ゙ーっ! そんなもんが理由になるか!」

「いいか! 雛は可愛いんだ!」

「アホか! 紫織のが可愛いわっ! って、今はそんなの関係ない! どうして僕が原と一緒なの?!」

「雛と一緒だったら俺何するか分かんないもん」

「……は? え? お前らとっくにやったんじゃ……?」

「……誰から聞いたよ?」

「クラス中の噂だけど……?」

「……俺は童貞だ」

「……手繋ぎは?」

「余裕」

「ハグは?」

「挨拶がわりだろ?」

「キスは?」

「ぜっっっっったいに無理!」

「はぁ?! 欧米じゃぁキスこそ挨拶がわりじゃないのか!?」

「そんなの俺はしねぇし! それにハグのが簡単だもん!」

「……」

そこんとこどうなんでしょう……?
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