涼×蘭
目の前をすいすいと軽やかな動きで泳ぐイルカを見た蘭は、目を輝かせ、いつもどおりの奇声と、イルカ〜♪と言う単語を何度も発した。

「イルカだなぁ……」

「可愛い〜!!」

「蘭もかわいい〜……」

涼は台詞とテンションが一切噛み合っていない、というなんとも残念なテンションで蘭を褒めた……のか?

「に゙っ?!」

「……イルカって食べれるのかな」

驚く蘭はそのままに、イルカを眺め、そんな言葉を切り出す。

「食べちゃだめぇっ!!」

「嘘だよ。死んでもイルカだけは食わない」

「良かったぁ……」

ふにゃぁーっと一気に力を抜き、水槽に寄り掛かる蘭。……あれ?

「本気だと思ったの?!」

「に゙?! 本気じゃなかったの!?」
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