涼×蘭
「この魚って何?」
水槽の中に居る魚の一匹を見つめたまま、紫織が水に聞く。
「看板見れば分かるでしょ」
「……どれ?」
「えー……コレじゃない? ナポレオンフィッシュてきな」
「あぁ、これね……」
手を繋ぎ、何を考えるでもなく、ゆったりとした動きで水槽を悠々と泳ぎ回るナポレオンフィッシュを眺める。
「……紫織みたいじゃない?」
「……どこが!?」
「あははっ! なーんとなく」
「なんとなくって……」
「そんなことより次、行こ!」
「えっ?! 水、はぐらかしたでしょ!!」
「はぐらかしてなーいよー」
「嘘!!」
「まぁまぁ」
水槽の中に居る魚の一匹を見つめたまま、紫織が水に聞く。
「看板見れば分かるでしょ」
「……どれ?」
「えー……コレじゃない? ナポレオンフィッシュてきな」
「あぁ、これね……」
手を繋ぎ、何を考えるでもなく、ゆったりとした動きで水槽を悠々と泳ぎ回るナポレオンフィッシュを眺める。
「……紫織みたいじゃない?」
「……どこが!?」
「あははっ! なーんとなく」
「なんとなくって……」
「そんなことより次、行こ!」
「えっ?! 水、はぐらかしたでしょ!!」
「はぐらかしてなーいよー」
「嘘!!」
「まぁまぁ」