涼×蘭
山菜うどんを持ち、歩く俺の隣に居るのはペンギン弁当を片手に席を探す先輩。

これってギャップ萌えってやつかな。

「あ」

「はい?」

「空いてる」

先輩の視線の先にはなんだか見慣れたものが一人と一匹……違った、二人。

「凡人……?」

「涼も、居る」

二人分弱はあるのではないか? という量のご飯を食べる凡人といや、お前絶対足りていないだろう、と思うほど小さい器を前に凡人と話し込む涼。

「……あそこにしますか?」

「そうだな」

先輩はそんなに凡人が好きなのだろうか?
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