涼×蘭
「はぁ……涼のお願いなら仕方ないですね……」

「マジで!? よっしゃ!」

本当に嬉しかったのか涼がガッツポーズを決める。鷹が家に友達を連れてくることはそんなに珍しいのだろうか?

早く見たいから、と鷹を押し出す涼を鷹はやれやれ、といった様子で見る。

「んにゃあ……」

始終話に入れなかった蘭はしょぼん、としている。当たり前と言えば当たり前なのだが。

「ねぇ、そんなに珍しい事なの?」

「すっごい珍しい事だよ! あの鷹が楓以外の友達を連れてくるなんて」

「ふーん……?」

「もうね、お正月に輝と一緒に楓が来るぐらいで!」

「うにゃあ……?」

「つまりね、それだけ凄い事なんだよ!」
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