涼×蘭
既に日付を跨ぎ、俺の眠気が限界を迎えようとしている。俺は最低でも六時間は寝ないと駄目なんだ。


「そろそろ寝るかぁ? もう俺ねむ……悠斗?」

「ねぇ、鷹」

「何だよ」

いつのまにやら俺に抱き着いていた悠斗が俺の顔を覗き込む。

「……どれくらい、してないの?」

「は……? いや、え」

悠斗からのいきなりの質問に頭が真っ白になる。いや、今聞く事か?

「どれくらい……?」

「えーと……」

たしか、高三の夏休みが最後で……。

「一年くらい……か? もうちょい?」

「……」

「何だよ。俺はもう真面目になるって決めたんだ」

お世話になっている旦那様にこれ以上ご迷惑をおかけしないように。
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