涼×蘭
「鷹がよくやる消毒みたいな……うん、そんな感じのとこまでしたから……」

「なるほど」

理由を聞いた鷹は安心し、再び手を動かし始め、シーツの皺を完全に伸ばし終えると、ふわぁっと掛け布団を広げベッドの上に被せた。

うん。我ながら上出来ですね。

「だから、教えて」

「それは命令でしょうか?」

「……違う。『お願い』だ。」

命令という言葉を酷く嫌う涼らしい、遠回しな『命令』だ。

「仕方ないですねぇ……座りなさいな」

そう言い涼をベッドの上に座らせ、自分も隣に座る

「良いですか? よーく見ててください」

「うん」
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