涼×蘭
それにしても綺麗に付くもんだなぁ……なんて涼が感心していると、鷹はネクタイを取り、Yシャツのボタンを第三まで開け、ネクタイを放り出しつつ、衝撃的な言葉を繰り出した。

「さ、ここはお好きに付けてどうぞ」

「え?」

一体どういうことかと涼が鷹の顔を見ると、鷹はニヤリと笑った。

「自分の腕で練習したいならそれでどうぞ。明日ある部活に半袖の道着で出る勇気があるなら、ですが」

「っ!」

「如何なさいますか?」

ベッドの上で涼に負けない長い脚を組み、偉そうにする鷹。

しかし、第三まで開け、見える胸元、着ているスーツは上物、整った容姿を持つ鷹のその様子はまるで……。

「い……いくら貢げば……?」

「ドンペリ(ピンク)十本。ゴールド、プラチナでも構いませんが」

No.1ホステスのようだ……。

というか本当に呑みそうなんでやめてください。
< 716 / 766 >

この作品をシェア

pagetop