涼×蘭
「あのね……」

「うん?」

「笑わないでね……!」

「オーケー」

「百合さんと一輝がね……えと、仲良くてね……寂しかったの」

そんな理由か、とおかしくなって思わず吹き出してしまった。

「なっ、なんで笑うのぉ!?」

「だっ、いや、ほら、ふははっ!」

大変だ、笑いが止まらない。

「こっちは真剣なのにぃぃい!」

「もう、雛可愛いなあはははっ!」

「ちょっ、笑いすぎだよ!」

「ごめっ、もう大丈夫……」

込み上げる笑いを押さえつける俺を見て、雛はもうっ! と少し拗ねる。
< 745 / 766 >

この作品をシェア

pagetop