涼×蘭

「いや、あの……俺こういうの初めてで」

「涼……」

「そのー……アイスはレストランとか鷹が時々家で食べてるのしか見たことなくて」

こういう自分で注文して目の前でアイスをカップに入れてくれるっていうの見たこと無いってことか。

「……店員に食べたい味とカップかコーンか言え。で、金払って商品受け取って終わり」

「あ、以外と普通ですね」

他に何があると思っていたんだろう。

「先輩頼まないんですか？」

「いや……」

玲と剣ヶ峰はすでに注文し終わったらしく、アイスを手にしていた。剣ヶ峰なんか我慢できないのか食べ始めている。