涼×蘭
「おかえりなさい。そしていらっしゃいませ。ずいぶん遅かったですね」

いつものごとく、Yシャツの袖を捲った鷹さんが綺麗なお辞儀で出迎えてくれる。

「ただいま。ちょっとアイス食べに行ってたから」

「涼がアイスですか? 珍しいですね。大翔、涼は食べてました?」

「……いや」

「無駄な事を……まぁ、蘭が食べたいと言い始めたんでしょうけど」

「んに゙っ!? 何で分かったんですか!?」

「このメンツでそんなこと言うの、蘭くらいでしょう」

「凡人だしな」

「凡人じゃないもんっ!!」

「凡人は凡人だろ!!」

「二人とも騒がしいですよ。ちょっと黙っててくれますか」
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