涼×蘭
キッチン……というより台所という言葉が似合う純和風の台所に着くと鷹さんはエプロンを身に付け、俺と玲にもエプロンを渡してきた。鷹さんのエプロン姿はとても様になる。その場だけ雰囲気が別物のように見える。
鷹さんは冷蔵庫から材料を取り出すとまず俺を見て、その次に玲を見た。
「さて……大翔は良いんですが玲、料理はできますか?」
「できますよ! たぶん人並みには」
「……大根おろしでも作っててください」
「はい!」
「皮を剥く時はピーラーを使ってくださいね? 包丁を使おうなんて思わないでください」
「は、はい!」
「やっぱり心配なので大翔、万能ネギを切りつつ玲を見張っててください」
「何でですか!?」
「嫌な予感がするので。唐揚げはこっちで作るので安心してください。そうですね……大根半分くらいで十分だと思うので」
「分かりました」
どうして! という顔をする玲に大根を渡すと何を思ったのかそのままおろしがねにあてようとした。ちょっと待て!
鷹さんは冷蔵庫から材料を取り出すとまず俺を見て、その次に玲を見た。
「さて……大翔は良いんですが玲、料理はできますか?」
「できますよ! たぶん人並みには」
「……大根おろしでも作っててください」
「はい!」
「皮を剥く時はピーラーを使ってくださいね? 包丁を使おうなんて思わないでください」
「は、はい!」
「やっぱり心配なので大翔、万能ネギを切りつつ玲を見張っててください」
「何でですか!?」
「嫌な予感がするので。唐揚げはこっちで作るので安心してください。そうですね……大根半分くらいで十分だと思うので」
「分かりました」
どうして! という顔をする玲に大根を渡すと何を思ったのかそのままおろしがねにあてようとした。ちょっと待て!