涼×蘭
「凡人ってそんなにあったかいの?」

「めっちゃあったけーよ?」

今の季節は5月だ。まだまだ寒い時期、細すぎる涼には結構寒いんだろう……。

まだ夕飯を完食したところを見たことがない。全部一口ずつ。あるいは全く食べないで箸を置いていた。
俺には足りないぐらいだったのに……。

「子供体温め……」

「俺そんな子供じゃないもんっ!」

「いや……蘭はガキだと思う」

「ふに"っ?!」

涼に言われたのでは反抗できない……。

「凡人って身長小せぇもんなぁ……涼、重くないの?」

「全然。玲も膝に置いてみる?」

「い・や・だっ!」

そんなに拒絶しなくても……。
< 98 / 766 >

この作品をシェア

pagetop