ホットココア

前田涼という男

風が冷たく冬も近いと感じる今日この頃…

教室の窓に寄りかかりながら携帯いじりつつお菓子食べてたら、同じクラスの成田が話しかけてきた

「…涼?…あの涼?」

あたしはクラスの隅で友達と話している涼に視線を移した

「そ。どぅ?向こうは満更じゃないみたいだぜ?」

あたしの席に座ってあたしと涼を見ながら言った。

涼はあたしの視線に気づいたようで目が合うと笑顔で手を振ってきた

思わず、あたしは眉間にシワが…

「ねぇ、本気であたしにアレを勧めんの?」

成田は笑顔でいるだけでなにも答えない

「…アレは無理でしょう」

あたしは携帯に視線を戻しながら、半笑いしながらなんでもないように言った

「そ~かなぁ~」

成田は思うところが違うようだった。

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