イジメ、転校、友達
私はまだここに縛られたまま
怖い、怖い、怖い
もうどうにも動けない
強く目をつぶった
ふと肩に何かが触れた
それはとても
温かくて柔らかかった
肩に触れたもの
それは
ぬくもりと優しさだった
だけど体が反応する
心臓は鼓動の速度をあげ
手足が冷たくなる
いくら優しくても
身体が細かく震えて
止まることを知らない
動けない
動くことができない…
やがてぬくもりの持ち主は
すっと私の横を過ぎる
からからと音を立て
目の前のドアが開かれた
いとも簡単に取り払われ
壁が無くなった…
だけど鎖はかけられたまま
私は中へははいれない