イジメ、転校、友達
彼女は私の右手を
その温かなぬくもりで包むと
ドアの向こうへと誘って行く
此の瞬間
私の道が広がった
大丈夫だよ
彼女の左手からは
そう伝わってくる気がした
手を引かれドアの向こうへ
一歩足を踏み入れる
私を縛る鎖が
音を立ててちぎれていく
くるりとスカートを翻し
私を見て彼女は言った
おはよう
はじめまして
仲良くしてね
私が今まで
かけてもらうことの
なかった言葉たち…
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