イジメ、転校、友達
私は黙ったまま俯く
嬉しさ、そして戸惑い、不信
彼女はさらに私の
右手を引いて奥へ進む
左手を振り上げて
元気に挨拶をした
私の右手と共に
たくさんの挨拶が
笑顔で返ってくる
私は此処に居てもいいと
言われた気がした
恐怖の壁を取り除き
不安の鎖を解いた
緊張の束縛から
解放してくれた
彼女は大切な大切な
私の鍵だった
あのぬくもりと優しさ
あの時私を救ったのは
彼女のそのあたたかい、て
そう…
今でも忘れることのない
彼女のその
あたたかい、て