イジメ、転校、友達


私は黙ったまま俯く



嬉しさ、そして戸惑い、不信




彼女はさらに私の
右手を引いて奥へ進む



左手を振り上げて
元気に挨拶をした




私の右手と共に




たくさんの挨拶が
笑顔で返ってくる




私は此処に居てもいいと
言われた気がした






恐怖の壁を取り除き



不安の鎖を解いた



緊張の束縛から
解放してくれた



彼女は大切な大切な
私の鍵だった




あのぬくもりと優しさ



あの時私を救ったのは




彼女のそのあたたかい、て




そう…
今でも忘れることのない



彼女のその
あたたかい、て



< 19 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop