僕の明日みんなの明日
なんだよ、石原のやつ。あんなに怒るようなこと俺言ったか?絶対におかしい、あいつは松田のことを覚えているに違いない。だけど、本人が知らないと言ってるのを無理矢理知っていると言わせる訳にはいかないからな。証拠か何かないかな。
その日はおとなしく家には帰ったけど、俺はますます松田との約束を守らせたくなった。
次の日、放課後にまた松田の所に行くことにした。まだ日が高いというのに、神社は相変わらず不気味な空気が漂っていた。
松田の所に行くと、松田は手紙を埋めた場所に座り込んでいた。もう期待していないと言いながらも、やっぱり石原のことを待ってるんだな。
『よっ、松田。何してんだ?』
『やあ、柴原君。また来てくれたんだ。』
『実は昨日な、石原拓海に会いに行ったんだ。それでお前との約束を思い出してもらおうとしたんだけどよ。お前の名前出したら怒鳴られちまったよ、あいつとなんかあったのか?』
『そっか、拓海はやっぱり怒ってるんだ。僕が悪いんだ、拓海との約束を破った上に嘘をついたんだから。』
松田の話を聞くには、二人は一生親友でいようと約束して、その証に十年後のお互いに手紙を書いたそうだ。松田は生れつき心臓が弱くて二十歳まで生きられないと医者に言われていて、石原にそのことを黙っていたんだ。そして、卒業した後に病状が悪化して死んだんだとか。だけど石原が松田の死を知ったのは松田が死んで大分経ってからなんだ。そのことを石原は凄く怒っていたんだって。
その日はおとなしく家には帰ったけど、俺はますます松田との約束を守らせたくなった。
次の日、放課後にまた松田の所に行くことにした。まだ日が高いというのに、神社は相変わらず不気味な空気が漂っていた。
松田の所に行くと、松田は手紙を埋めた場所に座り込んでいた。もう期待していないと言いながらも、やっぱり石原のことを待ってるんだな。
『よっ、松田。何してんだ?』
『やあ、柴原君。また来てくれたんだ。』
『実は昨日な、石原拓海に会いに行ったんだ。それでお前との約束を思い出してもらおうとしたんだけどよ。お前の名前出したら怒鳴られちまったよ、あいつとなんかあったのか?』
『そっか、拓海はやっぱり怒ってるんだ。僕が悪いんだ、拓海との約束を破った上に嘘をついたんだから。』
松田の話を聞くには、二人は一生親友でいようと約束して、その証に十年後のお互いに手紙を書いたそうだ。松田は生れつき心臓が弱くて二十歳まで生きられないと医者に言われていて、石原にそのことを黙っていたんだ。そして、卒業した後に病状が悪化して死んだんだとか。だけど石原が松田の死を知ったのは松田が死んで大分経ってからなんだ。そのことを石原は凄く怒っていたんだって。