僕の明日みんなの明日
早速石原に会いに行ったものの、会ってくれようとはしなかった。家に行っても追い返される、それでも諦めずに家の前で待ち伏せをした。
しばらく待っていたら石原の姿が見え、声をかけた。しかし、直ぐに逃げられてしまい見失ってしまった。
トボトボと歩いて帰る途中、足下に一枚の名刺が落ちていた。これは石原の名刺だ、石原の仕事場の住所が書かれている。こうなったら会社に乗り込んでやろうじゃんか。
石原の会社は割と大きなビルで、子供の俺じゃあ簡単に入れそうにもなかった。どうやって入ろうか?親に会いに来たって言ってみるか?いや、すぐにバレるに決まってる。どうする?どうすればいいんだ?
悩みながら入り口の前でウロウロしていると、思いがけない人物に出会った。
『歩君?歩君じゃないか!』
振り返ると桜幽霊の時に出会った各務が驚いた顔をして立っていた。
『各務!?どうしてあんたがここに?』
『ここには商談しにきたんだ、つまり仕事だね。君こそどうしてここにいるんだい?』
チャンスだ!!こんなラッキーなことってあるんだな。俺は松田達のことを簡単に説明して一緒に会社に入れてくれるように頼んだ。各務は快く了解してくれ、一緒に会社の中に入った。
中に入れたのはいいが、かなり目立つ。ただでさえ俺には場違いな所なのに各務はこの会社でとても優遇されていて、そんなやつと一緒にいる子供は何者だと言わんばかりに周りから視線の雨が降ってくる。だんだん恥ずかしくなり、無意識に床を見てしまう。
各務と一緒に部屋に連れて行かれ、俺に構わず仕事の話し合いが行われた。しばらく何もできずに大人の話し合いを意味も分からず聞き続けやっと終わったと思うと各務は急に仕事とは全く関係ない話をし出した。
『ここに石原拓海君という若い社員がいるはずなのですが、少しその方と話をさせて頂けませんか?』
その言葉に俺も他の人も驚いていた。何故?と質問されても各務は個人的な用があるとだけ言った。すぐに石原が現れ、各務は他の人に席を外すように言い、周りはそれに従った。部屋には俺と各務と石原の三人となって、石原は戸惑いを隠せない顔をしていた。
『じゃあ歩君、私はここで失礼するよ。石原拓海君、歩君の話を真剣に聞いてあげてくれ。』
そう言って各務は部屋から出て行った。
しばらく待っていたら石原の姿が見え、声をかけた。しかし、直ぐに逃げられてしまい見失ってしまった。
トボトボと歩いて帰る途中、足下に一枚の名刺が落ちていた。これは石原の名刺だ、石原の仕事場の住所が書かれている。こうなったら会社に乗り込んでやろうじゃんか。
石原の会社は割と大きなビルで、子供の俺じゃあ簡単に入れそうにもなかった。どうやって入ろうか?親に会いに来たって言ってみるか?いや、すぐにバレるに決まってる。どうする?どうすればいいんだ?
悩みながら入り口の前でウロウロしていると、思いがけない人物に出会った。
『歩君?歩君じゃないか!』
振り返ると桜幽霊の時に出会った各務が驚いた顔をして立っていた。
『各務!?どうしてあんたがここに?』
『ここには商談しにきたんだ、つまり仕事だね。君こそどうしてここにいるんだい?』
チャンスだ!!こんなラッキーなことってあるんだな。俺は松田達のことを簡単に説明して一緒に会社に入れてくれるように頼んだ。各務は快く了解してくれ、一緒に会社の中に入った。
中に入れたのはいいが、かなり目立つ。ただでさえ俺には場違いな所なのに各務はこの会社でとても優遇されていて、そんなやつと一緒にいる子供は何者だと言わんばかりに周りから視線の雨が降ってくる。だんだん恥ずかしくなり、無意識に床を見てしまう。
各務と一緒に部屋に連れて行かれ、俺に構わず仕事の話し合いが行われた。しばらく何もできずに大人の話し合いを意味も分からず聞き続けやっと終わったと思うと各務は急に仕事とは全く関係ない話をし出した。
『ここに石原拓海君という若い社員がいるはずなのですが、少しその方と話をさせて頂けませんか?』
その言葉に俺も他の人も驚いていた。何故?と質問されても各務は個人的な用があるとだけ言った。すぐに石原が現れ、各務は他の人に席を外すように言い、周りはそれに従った。部屋には俺と各務と石原の三人となって、石原は戸惑いを隠せない顔をしていた。
『じゃあ歩君、私はここで失礼するよ。石原拓海君、歩君の話を真剣に聞いてあげてくれ。』
そう言って各務は部屋から出て行った。