ラブリーホーム*先生の青③
**妻が武器を持って
待機してることも
知らない三島先生は……**
私立光陽学園美術科教師陣10名
垣ノ内大先生の元
キャバクラで大はしゃぎ?
ふかふかのソファーに
ふんぞり返り
両脇にキャバ嬢を従え
垣ノ内先生は語る
「いいか?
女っちゅーのは
20代がやっぱり
1番綺麗だ
その1番綺麗な身体を
記念に残しておくのは
いい事だぞー
私だったら
写真なんかよりも
綺麗に描いてやる
どうだ?ん?どうだー?」
「キャハハ
やっだー垣ノ内先生ー」
「だははははは………」
そんな垣ノ内先生を
遠巻きにながめ
ああ、いやだ
いくら才能あったって
あんなジジィにゃ
なりたくねーな……
しっかし仕事とは言え
こんなオッサン方に愛想よく
酌するよなーキャバ嬢
「三島セーンセ
つまんなそーな顔してる」
そっと ひざに手を置いて
微笑みかけてくるのは
吉高●○子似のエリナちゃん
もちろん
ドキッとなんてしないよ
そりゃ、可愛い子だもん
可愛いなーくらいは思うさ
だって可愛いし
だけど、だけど
それだけで別に
ここにいるのだって
垣ノ内先生様の
おごりだって言うから
本当は早く帰って
愛する妻と可愛い息子の
顔が見たいけど
おごりだって言うから
仕方なく付き合って……
「ね、三島セーンセ」
ふわっと
甘い香りをさせて
エリナちゃんは
オレの耳に唇を寄せ
囁いた
「三島先生になら私……
描いて欲しいな
1番綺麗な今のカ・ラ・ダ」