ラブリーホーム*先生の青③




「……ふげっ……」


青波の声に
ビクリとなり
先生がポンポン
お尻を叩き寝かしつける



そのまま青波はまた眠り



「ほらな、一緒に寝れば
夜泣きは解決じゃん」


得意気に言う先生を
キッとにらむ


先生もムッとした表情になり
「ほら、こーゆーところが
イチはダメなんだよ」
と呟いた



クゥ~
ダメなアンタに
言われたくない~



「なぁ、なんでオレに対して
敵対心持ってんだよ
夫婦だろ?

まさか、マジで
オレのこと嫌いなわけ?」



だから
好きとか嫌いの問題じゃ……



いや、ダメだ
もー疲れたし



「嫌い、もー嫌い
大嫌いだから
おやすみ」



クルッと寝返りをうち
先生に背を向けた


もー、イヤだ
青波の夜泣きは
先生が見ればいい


どうせ、えらそーなこと言って
すぐ音をあげて
3日後にはまた
自分のベッドで一人で
寝るんでしょ




ギュッと目を閉じると
すごく しょげた声が聞こえた



「イチがオレを嫌いでも
……オレは好きだ」


ふん
知らないよーだっ


無視すると
今度は怒ったように


「くっそームカつく
イチのバ~カ
お前なんか
一生離してやらんからな」


………なんだよ呪い?


「ムカつくから
イヤってほど愛してやる
ふーんだ、覚悟しろバーカ」




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