ラブリーホーム*先生の青③
「ちょっと先生っ!」
「んー?」
「んー?じゃないしっ!
郁弥くんに青波押し付けて
なに考えてんの?」
「なにって……別に
郁弥がそうしてくれって」
「だからってさぁ……」
「郁弥が青波と
楽しそうに遊ぶのは
本当だと思うんだよね」
「なにそれ」
「郁弥だってさ
役割が欲しいんじゃないの?
ここはアイツに任せて
『ありがとう』って
褒めるのがいいんじゃない?」
……い、いいのかなぁ
それで
ふいにキュッと手を握られて
顔を上げる
先生はニッと笑い
「外でイチと手ぇ繋ぐなんて
めちゃくちゃ久しぶりー」
わわわわ
そんな恥ずかしいこと
デカイ声で言うな~
「あー、でも
こっちがいいかなぁ?」
調子にのって
先生は私の肩を抱く
「恥ずかしいって」
「なに?
肩より腰を抱いて欲しいって?」
「そんなこと言ってないっ!」
怒るたび 先生は嬉しそうに
私の頭に頬擦りをする
そんな時
「あれー、みっちょん
何してんの?」
前方から
肩までのロン毛にヒゲと
アフロの長身男子
二人組が声をかけてきた